保険会社倒産の可能性(健全性)をみる指標

保険会社倒産の可能性(健全性)をみる指標

これまでに
保険会社が何社破綻しているかご存知ですか?

 

生命保険会社が8社、損害保険会社が3社、
破綻しています。

 

結果として、
保険金や年金額が削減されてしまった。
このような方も少なくありません。

 

「安全な保険会社と契約したい」
誰もが願うところです。

 

ですから、
保険会社の財務内容は
おさえておきたい大切なポイントです。

 

では、
保険会社の健全性は
何を指標とすれば良いのでしょう?

 

今日はこのテーマを記事にします。

 

参考となる指標として

 

・ソルベンシーマージン比率
・保険財務力格付け

 

というものがあります。

 

この二つはおぼえておくと良いと思います。
カンタンにどのようなものなのか?
お伝えしたいと思います。

 

 

◆「保険会社の倒産から契約を守る術」
ソルベンシーマージン比率
ソルベーシンマージン比率というのは
支払余力との意味です。

 

金融庁が保険会社を監督するとき
この指標を活用しています。

 

大地震、株価の暴落など、
予想外のリスクに対する
支払い能力を示しています。

 

この指標が200%を下回ると、
金融庁から早期是正措置命令が出されます。

 

この指標は、
保険関係のサイトやブログ、マネー誌などで
「数値が大きければ大きいほど健全度が高い」

 

このように記載されることが多いです。
ランキングのようなカタチで
掲載されていることも目にします。
けれども、これは正確ではありません。
数値が大きければ大きいほど
健全性が高いとは言い切れないのです。
詳細は略しますが、
例えば、新しく出来た保険会社では、
計算の分母となる契約件数が少ないです。

 

ソルベーシンマージンは非常に大きく出ます。

 

契約件数が少ないということは、
経営的には不安定な状態で
あることも意味しています。

 

「ソルベーシンマージン比率が高い」
イコール「安全性が高い」
このような判断はナンセンスです。

 

もうひとつ問題があり
公表が年2回(決算時)という点です。

 

事実として、これまでも、
直近に公表された数値が安全圏であっても
急激に財務内容が悪化。

 

半年後の決算までもたず破綻。
こんな例が複数ありました。

 

早期是正措置がとられる200%よりも
大きな数値でありながら破綻した保険会社は
事実として数多くあったのです。

 

◆「保険会社の倒産から契約を守る術」
保険財務能力格付け

そこで、
タイムリーでわかりやすい指標があります。
「保険財務能力格付け」です。

 

メリットを3つあげておきます。

 

まずは、
財務状況に変化が生じれば
その都度評価が修正され公表されます。

 

ですから、
動向がとらえやすいです。

 

ソルベーシンマージン比率と比べ
「最新」「旬」の指標を知ることができます。

 

会社の格付けは、
格付け機関のホームページで検索できます。

 

また、
変更があった場合は、
新聞などでも発表されます。

 

次のメリットとして、利害関係のない、
第三者の立場からの評価(格付け)を
知ることができます。

 

格付けを行うのは民間の格付け会社です。
メジャーなところをあげておきますね。

 

ムーディーズ・インベスターズ・サービス
スタンダード&プアーズ(S&P)
上記2社は世界的な評価を得ています。

 

フィッチ・レーティングス
格付投資情報センター(R&T)
日本格付研究所(JCR)など。

 

同じ保険会社への格付けも
格付け機関によって
異なることも珍しくはありません。

 

複数の格付け機関による評価を比較し、
ばらつきの背景を掘り下げると、

 

保険会社の財務内容の健全性の動向も
見えやすくなってきます。

 

三つ目のメリットとして、
とてもわかりやすいです。

 

学校の通信簿のように
誰でもわかるようにA〜?で
評価されています。

 

Aが多いほど高い評価です。
(格付け機関によって表記の違いがあります)

 

AAA(トリプルA)最上級
AA

 

BBB
BB

 

CCC
CC
?

 

このように評価されます。

 

AAAは
保険金支払い能力は最も高く、
多くのすぐれた要素がある。

 

BBBは
保険金支払い能力は十分であるが、
将来環境が大きく変化する場合
注意すべき要素がある。

 

このような評価になります。

 

AAAからBBBまでが合格点。
BBより下は要注意。
こんなイメージでしょうか。

 

但し、
格付けは絶対的なモノでないと思っています。

 

ですが、
他に客観的に信頼できる指標があるのか?

 

そう問われれば
私の知る限りはありません。

 

格付けは保険会社(銀行等も含め)の
財務能力を計る指標の一つである。
そうお伝えして間違いのないところです。

 

◆保険会社の倒産から契約を守る術
「身売りと破綻は違うのか?」

 

よく破綻と混同されがちなのが
保険会社の身売りや経営統合です。

 

これは破綻とは全く意味が違います。
契約内容に変更はありません。

 

経営母体が変わるというだけのことで
心配は無用です。

 

保険会社としての経営に
全く問題がなににもかかわらず

 

親会社の方針で
保険会社が身売りされることがあります。
あるいは吸収合併されることがあります。

 

最近では
米国AIG系の保険会社が
記憶に新しいところです。

 

プロ野球の球団に例えると、
ホークスという球団がありますが、

 

スポンサーは
南海〜ダイエー〜ソフトバンク
このように変遷してきましたね。

 

でも、
ホークスは健在。
これと同じイメージでいいです。

 

保険会社の倒産についてお伝えしてきました。

 

自分の契約している保険会社の格付けが
大きく変動するような流れになったときは、

 

新聞・ネット・ニュース・経済紙などで
確認をされた方が良いと思います。

 

最後に、2016年4月現在、
「契約者が慌てなければならないような
経営危機に直面している保険会社はない」
そうお伝えしておきます。