保険と共済はどう違う? 医療保障系共済の実力を調べてみる

保険と共済はどう違う? 医療保障系共済の実力を調べてみる

「全労災」「県民共済」…
新聞の折り込みチラシなどでよく目にします。
お得感がとても高いイメージもあります。

民間の生命保険と共済は何が違うのか?
割安なイメージは本当なのか?
デメリットはないのか?

今日は民間生保と共済の違い
特にお問い合わせの多い「医療保障系」
の分野を比較してみたいと思います。

◆保険と共済はどう違う?
共済団体の運営は非営利

共済は、
加入した組合員だけが利用できる
保障制度です。

加入者の相互扶助のしくみは保険と同じです。
但し、
運営しているのは非営利の共済団体。

そのため、
広告宣伝費・外交員の報酬等は
抑えられているようです。

保障内容はシンプルですが
手軽な掛け金が人気の秘訣かと。

毎年の決算時に剰余金があれば、
割戻金として組合員に還元されます。

ですから、
実質の掛け金はさらに安くなります。

民間の保険と比べても
保障の内容はさほど変わらないような…

大きな保障は得られませんが
組み合わせ次第では十分に使えそうです。

では、
実際のところ、
共済の実力はどの程度のものなのでしょう?

民間の医療保障と共済。
どちらを選べばよいのでしょう?
このようなご相談はとても多いです。

さまざまな共済がありますが、
代表的な「こくみん共済」「都民共済」を例に
保障内容と安さを検証してみます。
◆保険と共済はどう違う?
共済は保障が先細りしていく

「都民(県民)共済は60歳をすぎると
5年毎に保障が減っていってしまう」

「ここから先このままでいいのだろうか?」
「民間の医療保険に変えた方がいいのか?」
「掛金は同じで保障が下がるのはなぜ?」

定年間際の方から
このようなご質問とご相談を
受けることが少なくありません。

高齢になればなるほど入院や手術。
そして、
亡くなる可能性は高くなります。

ですから、
保障額が少なくなるのは
致し方のないところです。

若い人も高齢者も掛け金が同じですから
若者が高齢者を負担していることになります。
相互扶助とはそうゆうものなのでしょう。

ですが、この点は、
民間の医療保険の方が使い勝手は良い?!
そう思えたりもします。
60歳以降の保障が薄くなる共済。

では、
老後の保障が薄くなり困る人とは
どのような人達なのでしょう?

それは、
貯蓄が十分でない人です。

これからは
年金だけでは暮らしていけない。

介護や入院それも長期の可能性が高くなる。
高額療養費等あるものの
出費「0」というわけにはいきません。

言うまでもなくある程度の貯蓄は必要です。

皆さんも先に向けて
貯蓄に励んでいらっしゃると思いますが
先のことはこればかりはわかりません。

「やはり医療保障は必要だ」
そう感じる方は少なくないと思います。
そうなるとベースは民間の医療保険。
共済は上乗せに使うのが理想なのでは?
そう思いますがいかがでしょうか?
◆保険と共済はどう違う?
終身型の共済もあるが…

老後の保障が手薄になるのが心配でしたら
共済系にも「終身タイプ」があります。

早速、
こくみん共済・コープ共済の終身医療タイプ
資料を取り寄せてみました。
ほぼ同じ内容で比較をしてみると
すると、意外や意外?
思いのほか掛け金は安くはありません。

民間生保と同じくらいか、
場合によっては高い!です。

「割戻金」も終身タイプに限って言えば
現時点ではないそうです。

保障の内容と掛け金をみれば
共済系の終身医療は決して割安ではない。
そう言いきって間違いではありません。

また、
契約者が医療保障に求めるニーズは様々です。

共済はセット商品なので
各々のリスク管理にあわせた設計がしずらい。
ここも物足りない点です。

消費者のニーズや動向をリサーチし
商品開発しているわけではありませんから
これも致し方ないと思いますが…

最近の傾向として長期の入院や
高額な治療費の心配される方が増えています。

長期入院や
お金のかかる病への備えをしておきたい。

そのような方への費用対効果は
薄いのではないでしょうか?

やはり、共済系医療保障は
「誰にでもお勧めかと言えばそうでない」
とお答えするのが公平かと思います。

◆保険と共済はどう違う?
では、
どんな人に共済は向いているのだろう?


医療保障に限りませんが共済系の保障は
事故や災害には手厚い傾向があります。

ですから、
働き盛りで建設系、運送系など

現場事故の多い職種の方が
民間の生保の補てんとして
上乗せするにはもってこいです。

あるいは、死亡から医療からひっくるめて、
月2000円以上保険に費用をかけられない。
このような方には共済しかありません。

また、私には老後の医療保障は必要ない。
それまでに十分な貯蓄ができる。
こう言いきれる方にもお勧めです。
共済のデメリットのみを
お伝えしたいわけではありません。

共済は安くて保障内容が優れている。
一部の人にとって利用価値はかなり高い。
これについて異論はありません。

ただ、一生涯の医療保障が欲しい。
自分の要望にあわせた保障内容にしたい。
このような方に共済は不向きです。

保障内容と掛金・保険料を比較して
「誰でも共済で万全」というのは
まやかしのような気がしてなりません。

民間の生保でも選び方さえ間違えなければ
共済以上に優しい保険料は実現できます。

「共済が民間の生保と比べ
価格・内容ともに圧倒的に優れている」

そのような論調を耳にすることもありますが、
事実を公平中立消費者の目線で計ると
根拠がないことがわかります。

あなたの目で確かめてみて下さい。